2024-2025 アサダ総合カタログ
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3〜4秒間ポンプを始動冷凍・空調真空ポンプオイル真空引き完了後、オイルが温かいうちに交換をすると、汚染物質が沈殿する前にオイルと一緒に取り除くことができます。オイルを定期的に交換し、常にきれいなオイルの状態を保つことにより、ポンプの性能や効率の低下、ポンプユニットの摩耗や腐食を防止し、真空ポンプが長持ちします。※一度、摩耗・腐食したポンプユニットは、オイル交換しても元に戻りません。ポンプケース内に汚泥が溜まっていない場合は、ポンプユニット内のオイルを含めて完全に排油するため、右記の手順を実施することで、効果的にオイルを交換することができます。この交換作業を頻繁に実施することにより、真空ポンプの性能を常に良好な状態で保つことができ、修理が必要となる磨耗・腐食を防止することができます。ポンプを回転しながら新しいオイルをゆっくりと注入させることによって、ポンプケース内に沈殿した汚泥を撹拌させて排油する方法です。交換後、所定の真空度まで達することが確認できたら完了ですが、所定の真空度に達しない場合はもう一度同じ作業を繰り返します。水分を吸収して■乳白色■に濁ったオイル以下の作業を継続して行うことで、お使いの真空ポンプを末永くよい状態で保つことができます。写真のポンプオイルサンプルは、修理で返却された真空ポンプ内に充填されていたものです。この状態までポンプオイルを交換せずに使用を続けると、ポンプユニットが磨耗・腐食するため、ポンプユニットの一式交換が必要となり、修理にかかる費用が大きなものとなります。酸分やコンタミなどによって激しく汚染され黒くなったオイルこの方法ではポンプケース内に沈殿した汚泥等を■洗い流す■効果がないため、ポンプケース内に汚泥が溜まってしまっている場合には、好ましくはありません。このような場合には、■パワーフラッシング■として知られている方法で交換することによって、完全な【ポンプ内洗浄】▶【オイル排出】▶【オイル注入】させることができるため、ポンプケースのそこに溜まっている汚泥等を含めて排油することができます。■パワーフラッシング■の方法には、2種類の方法が知られています。そのひとつの方法は、運転中に新しいオイルを注入して、ポンプケース内部でオイルを撹拌させる方法で、もうひとつの方法は、繰り返し新しいオイルを交換していく方法です。時間とオイル量が必要ですが、後者の方法を行なったほうが確実な■パワーフラッシング■を行なうことができます。(下記をご参照ください。)酸分やコンタミ類などによって激しく汚染されたオイル新しいオイルを繰り返し交換しながら、ポンプケース内が完全に洗浄されるまで繰り返す方法です。時間やオイル量が一番必要となりますが、一番確実に「パワーフラッシング」ができる方法です。ポンプケース内の汚れがひどい場合には、この作業を5〜6回程度繰り返す必要があります。真空度を測定する場合には、マニホールドは使用できません。必ず専用のデジタル真空計を使用して測定します。測定方法は、真空ポンプの取入口に直接デジタル真空計を接続し、真空ポンプを起動させて、約15分以上経過した後に測定します。定期的にオイル交換を行って使用し続けたポンプユニット。オイルを未交換で使用し続けて腐食したポンプユニット。修理の95%は、オイルを交換していないこの状態になって返却されています。ポンプを数分間運転ドレンからオイルを排出吸気口バルブを開く完全にオイルを排出ポンプを止めて排油ポンプを数分間運転ドレンプラグを開け排油吸気口バルブを開く完全にオイルを排出再びポンプを始動ゆっくりと100g程度オイルを注入ポンプを数分間運転ポンプを止めて排油所定真空度まで達するか確認ドレンプラグを開け排油吸気口バルブを開く完全にオイルを排出オイルを規定量注入ポンプを数分間運転所定真空度まで達するか確認所定真空度になるまで排油交換を繰り返すねじ切機切断機配管工具アングル加工溶接治具リフト・アッパー高圧洗浄機管内検査カメラドレンクリーナフロン回収・再生マニホールドチャージングホース真空ポンプスケール・計測器リークディテクタ・漏えい防止エアコン洗浄銅管加工バーナ真空ポンプ真空ゲージオイル13効果的なオイル交換方法は?パワーフラッシング方法 ❶ポンプケース内の洗浄方法は?真空度の測定方法は?パワーフラッシング方法 ❷真空ポンプオイル交換方法164真空ポンプオイル交換の重要性オイル交換をオススメします!

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